こんにちは!ウメサクです(^O^)
今回紹介する本は「繊細さん」の本です。
- 「職場で機嫌が悪い人がいると気になって仕事が手につかなくなる」
- 「相手の気持ちを考えすぎて自分の意見が言えない」
- 「人と長時間一緒にいると疲れてしまう」

上記のように、些細なことが気になるせいで疲れやすかったりストレスが溜まったりしていませんか?
本書では、このように「繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法」について書いた本です。
本書の著者である武田 友紀さんは日本で数少ないHSP(とても敏感な人)の専門カウンセラーであり、著者が実際のカウンセリングで有効だったノウハウを詰め込んだ実用書です。
今回は、本書を読んだ感想と、内容の一部分を要約して紹介していくので、本書に興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
目次
「繊細さん」の本の目次は以下のようになっています↓
- 第1章・・・繊細さんがラクになれる基本
- 第2章・・・毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ
- 第3章・・・人間関係をラクにする技術
- 第4章・・・肩の力を抜いてのびのび働く技術
- 第5章・・・繊細さんが自分を生かす技術
繊細さんの心の仕組み、ストレスを防ぐ具体的なワザや仕事でのびのびと働く方法まで幅広く書かれていました。
繊細さんは脳の神経システムが刺激に反応しやすい

繊細さんは、相手の感情やその場の雰囲気はもちろん、光や音まで、周りの人が気づかない小さな変化を感じとっています。
繊細さんの「感じやすい」性質は、長らく気にしすぎなど個人の「性格」によるものだと誤解されていました。
ところが、アーロン博士が行った調査により、「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在することがわかってきました。
では、繊細な人とそうでない人の違いはどこにあるんでしょうか?
アーロン博士によると脳の神経システムに違いがあるといいます。
繊細さんは神経の高ぶりに関係する脳内物質が他の人よりも多く分泌されているため、小さなことに気づくのはごく自然なことなのです。
それなのに、「繊細なことを気にしすぎる私はおかしいのだろうか?」と自分を疑い出すと、自信を失いストレスがたまってしまいます。
繊細さんに必要なのは「気にしない」という言葉ではなく、気づいたことにどう対処したらいいかという具体的な対処法なのです。
- 繊細なのは「性格」ではなく脳の神経システムの違いによるものなので、気にしすぎてしまうことはけっしておかしなことでは無い。
- 繊細さんに必要な対策は「気にしない」ことではなく、気づいたことにどう対処したらいいかという具体的な対処法を実践すること。
「刺激」から自分を守る工夫

前回の章では、気づいたことに対する具体的な対処法を実践することが大切と学びました。
今回紹介するのは、そんな繊細さんがストレスから身を守る具体的な対処法についてです。
繊細さんは、人の感情、小さな音、わずかな光まで、様々な情報を感じ取るため疲れやすく、そのうえ自分の体の状態も察知しやすいため、自分の疲れに気づきやすいです。
そんな繊細さんがストレスをためないようにする対処法は、感覚を閉ざすのでは無く、ストレスの元になる刺激を「まずはモノで防ぐ」ことにあります。
人間の五感と言われるものは、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚がありますが、どの感覚が鋭いかは人によって異なります。
例をあげると、小さな物音が特に気になる人は聴覚、人混みの中に長時間いると疲れる人は視覚が敏感な人です。
このように、人によって感覚が異なるので、五感のうち「鋭い感覚」から対処すると効果的です。
以下より、五感の中で特に敏感な人が多い視覚、聴覚、触覚の具体的な対策を見ていきましょう~↓
視覚

- メガネやコンタクトレンズの度を落とす
- サングラスをする
- 伊達メガネをつける
目から情報を取り入れやすい人、自分に関係ないものまで見えすぎている人は「見えるものを必要最低限に抑えること」が重要です。

さっきすれ違った人、文字盤の大きいディーゼルの腕時計をしていたなぁ。前の人も文字盤が大きいディーゼルの腕時計してるなぁ。やっぱりディーゼルは文字盤が多きいのが流行っているのかなぁ・・・
このように視覚に敏感な人は、細部の情報が頭に入ってくるので、上記のように情報の連想ゲームが始まり疲れやすくなります。
そんな方におすすめなのが「メガネ」です。
メガネの度をあえて下げたり、サングラスをつけたり、縁の大きいメガネをすることで、必要以上のモノが目に入ってこなくなるので視覚による情報を減らすことができます。
聴覚

- ノイズキャンセリングイヤホンをする
- 耳栓をする
- イヤホンで心地よい音楽を聞く
聴覚が敏感な人は、ホラー映画のように突然大きな音が出るのが苦手な人もいれば、寝るときに換気扇の音など小さい音に敏感な人もいます。
家にいるときは、気になる音を消す、寝室に音のする電化製品を置かないなどの工夫をしてみましょう。
外に出る際は、耳栓などをつけて気になる音を防ぐだけでストレスがだいぶ軽減できます。
また、新幹線や飛行機などの大きな音がするところでは、ノイズキャンセリングイヤホンが役立ちます。
家を選ぶ際には、車通りが少ないところや、近くに電車が通らないところを選ぶなど、「住む環境」も大切です。
触覚

- 肌の露出を減らす
- 心地よい素材で肌を覆う
繊細さんの中には、「苦手な人とすれ違うと体がビリッとする」、「肌がざわつく」など触覚が敏感な人もいます。
そういう方は、苦手な相手や場所の嫌な感じを肌から受け取っているので、なるべく露出が少ない服装にすると、ストレスが低減できます。
マルチタスクを乗り切るシンプル習慣

第4章、肩の力を抜いてのびのびと働く技術の一部を紹介します。
繊細さんはいろんな仕事を同時に行う「マルチタスク」が苦手な傾向にあります。
逆に、繊細さんは様々なことを感じ取り、深く考えることが得意なので、1つ1つの仕事に集中して丁寧に仕上げるのは得意な傾向にあります。

しかし、実際の仕事では複数の仕事を抱えることは避けることができませんよね。では、繊細さんはどうすればよいのでしょうか?
そんな時の合い言葉は、「一つひとつやっていこう!」です。
一度に複数の仕事が舞い込んでくると、「あれもこれも」と頭のなかで考えてしまい、目の前の仕事に集中できず余計慌ててしまうことになります。
「一つひとつやっていこう!」という言葉には、目の前の仕事とは関係ない考えを頭から追い払う効果があります。
繊細さんは一つひとつやることが得意なので、「1つひとつやっていこう」という言葉には、「マルチタスク」から「一つひとつ」という得意な仕事のスタイルに頭の中を切り替えられる呪文でもあります。
複数の仕事が溜まったら「一つひとつやっていこう!」と頭の中で唱えて、目の前の仕事とは関係のない考えを頭から追い払う。
まとめ

今回は「繊細さん」の本について紹介しました。
繊細なのは、「気にしすぎている」自分がおかしいと思っていましたが、本書では繊細なのはその人が生まれ持った「気質」でありごく自然なことだと書かれていました。
上記のような内容を見て、個人的に「繊細」についての捉え方が変わり気持ちが少し楽になりました。
なお、今回紹介した内容は本書のごく一部分で、他にも伝えきれていない内容がたくさんあります。
繊細さんが仕事をのびのびと行う方法、ストレスを防ぐワザ、人間関係をラクにする技術などがあるので、本書に興味のある方はぜひ自分で手に取って読んでみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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