こんにちは!ウメサクです(^_^)/
埼玉西武ライオンズが、前アスレチックスのバーチ・スミス投手の獲得を発表しました。

MLBで通算102登板している投手です!
今回の記事では、バーチ・スミス投手の「プロフィール」・「年度別メジャー・マイナーの成績」・「投手としての特徴」などをまとめていきたいと思います。
プロフィール


名前 | バーチ・テイラー・スミス |
国籍 | アメリカ |
生年月日 | 1990年4月12日(31歳) |
身長 | 193cm |
体重 | 97.5㎏ |
投球・打席 | 右投・右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2011年 MLBドラフト14巡目 |
MLB初出場 | 2013年5月11日 |
経歴(MLB) | ・サンディエゴ・パドレス(2013) ・カンザスシティ・ロイヤルズ(2018) ・ミルウォーキー・ブルワーズ(2019) ・サンフランシスコ・ジャイアンツ(2019) ・オークランド・アスレチックス(2020-2021) ・埼玉西武ライオンズ(2022-) |
2011年MLBドラフト14巡目でプロ入り。
身長193cmの大型右腕投手です。
2018年には防御率6.92とけして良い成績では無いが、キャリアハイの38試合に登板した。
直近の2021年には、全てリリーフで31試合に登板し1勝1敗4ホールド、防御率5.40の成績を残した。


特に目立つ成績は残せていませんが、MLBの登板数が多くメジャーリーグ経験の多い選手ですね!
年度別メジャー・マイナー(3A)成績


- 年度別MLB成績
年度 | 登板 | 先発 | 防御率 | 勝 | 敗 | H | S | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | BB/9 | K/9 | WHIP |
2013 | 10 | 7 | 6.44 | 1 | 3 | 0 | 0 | 36.1 | 21 | 46 | 5.24 | 11.47 | 1.65 |
2018 | 38 | 6 | 6.92 | 1 | 6 | 1 | 0 | 78.0 | 40 | 77 | 4.62 | 8.88 | 1.67 |
2019 | 17 | 0 | 5.48 | 0 | 1 | 0 | 0 | 21.1 | 14 | 20 | 5.97 | 8.53 | 1.88 |
2020 | 6 | 0 | 2.25 | 2 | 0 | 0 | 1 | 12.0 | 1 | 13 | 0.75 | 9.75 | 0.67 |
2021 | 31 | 0 | 5.40 | 1 | 1 | 4 | 0 | 43.1 | 11 | 28 | 2.30 | 5.85 | 1.39 |
通算 | 102 | 13 | 6.03 | 5 | 11 | 5 | 1 | 191.0 | 87 | 184 | 4.10 | 8.67 | 1.56 |
- 年度別マイナー(3A)成績
年度 | 登板 | 先発 | 防御率 | 勝 | 敗 | S | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | BB/9 | K/9 | WHIP |
2013 | 12 | 12 | 3.39 | 5 | 1 | 0 | 61.0 | 17 | 65 | 2.51 | 9.59 | 1.20 |
2014 | 2 | 2 | 18.56 | 0 | 2 | 0 | 5.1 | 5 | 3 | 8.82 | 5.29 | 3.38 |
2017 | 3 | 3 | 1.65 | 2 | 1 | 0 | 16.1 | 4 | 19 | 2.24 | 10.62 | 0.80 |
2019 | 18 | 17 | 2.63 | 7 | 4 | 0 | 92.1 | 46 | 103 | 4.50 | 10.10 | 1.20 |
2021 | 4 | 0 | 10.13 | 0 | 0 | 0 | 5.1 | 4 | 7 | 7.06 | 12.35 | 2.44 |
通算 | 39 | 34 | 3.49 | 14 | 8 | 0 | 180.1 | 76 | 197 | 3.80 | 9.84 | 1.26 |
メジャーリーグでは通算102登板の内、89試合リリーフ登板するなど中継ぎ起用がメインになっている。
一方で、マイナーリーグ(3A)では39登板の内、34試合が先発で登板するなど先発起用がメインになっています。
投手としての特徴
下記は2021年の球種別の投球映像です↓
以下より、投手としての特徴を見ていきましょう↓
球種
- 4シーム・・・68.9%
- カーブ・・・15.5%
- チェンジアップ・・・13.6%
- スライダー・・・2.1%
2021年の球種は、4シーム・カーブ・チェンジアップ・スライダーの4種類。
4シームを7割近い割合で投げ、15%はカーブ、13.6%はチェンジアップとほとんど4シーム・チェンジアップ・カーブで投球を組み立てています。
速い4シームと、遅いチェンジアップ・カーブなどを織り交ぜて緩急を付けたピッチングをしていますね。
以下より、球種別のデータを見ていきましょう↓
4シーム(MLB成績)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2013 | 156 | 38 | 9 | 3 | 14 | .237 | 148.4㎞/h | – | 34.2 |
2018 | 873 | 162 | 51 | 9 | 41 | .315 | 150.0㎞/h | 2053 | 24.0 |
2019 | 269 | 56 | 16 | 2 | 16 | .286 | 149.0㎞/h | 2279 | 26.2 |
2020 | 110 | 31 | 3 | 1 | 10 | .097 | 152.0㎞/h | 2444 | 29.5 |
2021 | 467 | 117 | 34 | 3 | 20 | .291 | 150.3㎞/h | 2277 | 21.4 |
球速以上に速く感じる4シーム
4シームの平均球速は昨年150.3㎞/h前後と、MLBの中継ぎ投手の中では遅い方です。
ですが、打者がスイングを試みた時にどれだけ空振りを奪えるかを表した指標「whiff%」は、2020年に29.5、2021年には21.4と優秀な成績を残している。
球速の割に空振りを奪えていることから、球速以上にキレのあるボールだと思います。
また、カーブやチェンジアップなどの遅い球種もよく投げることから、4シームがより速く感じるかもしれませんね。
被打率はまずまず
通算の被打率は.276とまずまずの数字。
カーブ(MLB成績)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2013 | 94 | 22 | 8 | 0 | 3 | .364 | 122.3㎞/h | – | 9.7 |
2018 | 308 | 77 | 21 | 4 | 16 | .273 | 125.5㎞/h | 2302 | 20.0 |
2019 | 85 | 12 | 4 | 0 | 0 | .333 | 125.9㎞/h | 2388 | 8.0 |
2020 | 22 | 6 | 1 | 0 | 1 | .167 | 128.3㎞/h | 2503 | 12.5 |
2021 | 105 | 34 | 9 | 1 | 5 | .265 | 126.7㎞/h | 2424 | 10.9 |
落差が大きく打者の目線を変えられる
スミス投手のカーブは、MLBの平均に比べて落差が大きいのが特徴です。
変化量が大きいので、打者の目線を変えやすく、その分4シームも打ちにくくなりそうなボールですね。
昨年の被打率は.265とまずまずの成績を残している。
対右打者に多く投げるボール
昨年のデータを見ていると、対右打者には18.3%の割合でカーブを投げているが、対左打者になると10.0%になる。
カーブは主に、対右打者に多く投げていることが分かりますね。
チェンジアップ(MLB成績)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2013 | 119 | 36 | 9 | 4 | 12 | .250 | 131.3㎞/h | – | 39.7 |
2018 | 237 | 67 | 17 | 2 | 20 | .254 | 131.2㎞/h | 1802 | 28.9 |
2019 | 69 | 21 | 6 | 1 | 4 | .286 | 132.3㎞/h | 1866 | 27.3 |
2020 | 20 | 6 | 3 | 0 | 2 | .500 | 133.6㎞/h | 1928 | 40.0 |
2021 | 92 | 18 | 5 | 1 | 3 | .278 | 132.1㎞/h | 1870 | 25.7 |
最も空振りを奪えるボール
スミス投手のチェンジアップは、落差があるというよりは、ストレートの軌道でなかなか打者の元まで来ないようなボールに見えます。
4シームとの球速差でタイミングを狂わすことができるボールですね!
特に注目したいのは、奪三振率の高さです。
対戦打席のうちの三振の割合を表した「K%」は、通算で24.7%となっています。
MLBの平均が18%前後なので、平均よりもかなり高く奪三振を多く奪えるボールなのが分かりますね!
whiff%の数値も高いので、カウントを取る場面でも空振りを取れています。
対左打者に多く投げるボール
昨年のデータを見ると、右打者に対しては8.9%の割合でチェンジアップを投げていますが、左打者に対しては22.6%になっている。
左打者に対しては、4シームとチェンジアップで投球を組み立てて、逆に右打者に対しては4シームとカーブで投球を組み立てているのが分かりますね。
スライダー(MLB成績)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2019 | 1 | – | – | – | – | – | 138.0㎞/h | 2247 | – |
2020 | 1 | – | – | – | – | – | 133.6㎞/h | 2421 | – |
2021 | 14 | 6 | 1 | 0 | 0 | .167 | 134.4㎞/h | 2231 | 12.5 |
スライダーは、昨年14球しか投げておらずほとんどデータがありません。
メジャーでは、中継ぎ起用がメインだったので、自信のある4シーム・カーブ・チェンジアップをメインに投球を組み立てています。
NPBで先発起用することがあれば、長いイニングを投げるためにスライダーを投げる回数も増える可能性がありますね。
2020年~2021年には制球が安定している
スミス投手の9イニングの間にいくつの四球を与えるかを表す与四球率の指標【BB/9】は以下のようになっている↓
- 2013年・・・5.24
- 2018年・・・4.62
- 2019年・・・5.97
- 2020年・・・0.75
- 2021年・・・2.30
- MLB通算BB/9・・・4.10
2020年のBB/9は0.75、2021年のBB/9は2.30と9イニングで四球を2~3個与える計算になります。
2019年までは、BB/9が5.0前後と高く四球を多く与えていました。
しかし、直近の2年間はBB/9の数値が低いので与四球率が安定しています。
過去2年間の数字だけ見ると、制球力はそこそこあり四球で崩れていくタイプのピッチャーではなさそうですね。
奪三振能力は平均よりやや高い
スミス投手の9イニングの間にいくつの三振を奪えるかを表した指標「K/9」の年度別MLB成績は以下の通りです↓
- 2013年・・・11.47
- 2018年・・・8.88
- 2019年・・・8.53
- 2020年・・・9.75
- 2021年・・・5.85
- MLB通算K/9・・8.67
MLB通算のK/9は8.67と平均よりも高い数値になっています。
球威で押す速球派のピッチャーでは無いですが、奪三振能力は高いです。
特に球威以上に速く感じる4シームとストレートの軌道に見えるチェンジアップで多く三振を奪っています。
他にも、カーブも得意玉にしているので、緩急差をつけやすく打者からするとタイミングが取りにくいピッチャーですね。
被本塁打率が高い
スミス投手の年度別MLB被本塁打率は以下のようになっている↓
- 2013年・・・2.24
- 2018年・・・1.73
- 2019年・・・1.28
- 2020年・・・0.75
- 2021年・・・1.04
- MLB通算・・・1.55
MLB全体の被本塁打率の平均は1.00~1.05なので、スミス投手は被本塁打率が高いといえるでしょう。
平均球速が速い投手では無いので、4シームが甘く入ったときに長打を打たれやすい傾向にあります。
まとめ:緩急差を付けられるピッチングと奪三振率の高いチェンジアップが魅力


バーチ・スミス投手について紹介しました。
バーチ・スミス投手を一言で表すと、4シームにチェンジアップ・カーブを織り交ぜ緩急差で打者のタイミングを外すピッチングが得意な投手です。
ライオンズでは、先発で起用するそうですが、メジャーではほとんど中継ぎで起用されているのでそこは少し不安材料になりそうだ。
近年では、制球力も高く、奪三振を奪える球種も持っているので日本の野球に順応できれば、大きく活躍する可能性がありそうですね!
特にライオンズは4~6番手の先発ローテーションが決まっていないので、スミス投手が活躍するとチームの成績にも大きく影響しそうだ。
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