こんにちは!ウメサクです(^_^)/
広島カープが2022年の補強としてレンジャーズのドリュー・アンダーソン投手の獲得を発表しました!
2021年は新助っ人外国人選手がまったく戦力にならず苦しんだので、2022年の新外国人選手には頑張って貰いたいですね!
今回の記事では、「アンダーソン投手のプロフィール・経歴」・「メジャーでの成績」、「選手としての特徴」などをまとめていきます!
ドリュー・アンダーソン投手のプロフィール

名前 | アンドリュー・ジェームズ・アンダーソン |
国籍 | アメリカ |
出身地 | ネバダ州リノ |
生年月日 | 1994年/3月/22日(27歳) |
身長 | 190cm |
体重 | 84㎏ |
ポジション | 投手 |
投球・打席 | 右投・右打 |
経歴 | ・フィリーズ(2017-2019) ・ホワイトソックス(2020) ・レンジャーズ(2021) |
2012年にドラフト21巡目にプロ入りし、2017年にフィリーズでメジャーデビューを果たした。
2021年までにフィリーズ、ホワイトソックス、レンジャーズと3球団を渡り歩いています。
メジャーでの通算登板数が19試合しかありませんが、年齢が27歳と若くこれからの伸びしろにも期待できそうですね。
上背が190cmと高く、平均球速も150㎞/h前後あり球種もそこそこ多いので先発・中継ぎどちらも任せられそうなピッチャーという印象です。
投手成績

- メジャーリーグ成績
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 防御率 | 勝 | 負 | 投球回 | 奪三振 | 与四球 | BB/9 | K/9 |
2017 | フィリーズ | 2 | 0 | 23.14 | 0 | 0 | 2.1 | 6 | 1 | 3.86 | 7.71 |
2018 | フィリーズ | 5 | 1 | 4.97 | 0 | 1 | 12.2 | 11 | 2 | 1.42 | 7.82 |
2019 | フィリーズ | 2 | 0 | 7.50 | 0 | 0 | 6.0 | 6 | 6 | 9.00 | 9.00 |
2020 | ホワイトソックス | 1 | 0 | 40.50 | 0 | 1 | 1.1 | 2 | 2 | 13.50 | 13.50 |
2021 | レンジャーズ | 9 | 1 | 3.27 | 1 | 1 | 22.0 | 9 | 6 | 2.45 | 3.68 |
通算 | 19 | 2 | 6.50 | 1 | 3 | 44.1 | 30 | 17 | 3.45 | 6.09 |
- マイナーリーグ成績
年度 | 登板 | 先発 | 防御率 | 勝 | 負 | 投球回 | 奪三振 | 与四球 | WHIP | BB/9 | K/9 |
2017 | 1 | 1 | 1.35 | 0 | 0 | 6.2 | 7 | 2 | 1.05 | 2.70 | 9.45 |
2018 | 19 | 19 | 3.87 | 9 | 4 | 104.2 | 84 | 29 | 1.16 | 2.49 | 7.22 |
2019 | 11 | 11 | 5.77 | 0 | 6 | 48.1 | 40 | 27 | 1.55 | 5.03 | 7.45 |
2021 | 15 | 12 | 3.06 | 4 | 5 | 70.2 | 86 | 29 | 1.19 | 3.69 | 10.95 |
3A通算 | 46 | 42 | 3.95 | 13 | 15 | 230.1 | 217 | 87 | 1.25 | 3.40 | 8.48 |
メジャーリーグでは通算19試合登板の内2試合しか先発登板をしていないが、マイナーリーグでは通算46試合中42試合とほとんど先発で起用されている。
また、直近の2021年にはメジャー・マイナー共にキャリアハイを記録している。
2021年のメジャー成績は9試合しか登板していないが、防御率3.27と安定しており大谷選手からも空振り三振を奪うなどアピールした。
マイナーリーグでも防御率3.06と安定しており、奪三振率も10.95と高い数値を記録するなど、2022年の活躍が楽しみになる成績を残した。
投手としての特徴
過去のメジャー・マイナーの成績と実際の投球の映像からドリュー・アンダーソン投手の特徴をまとめていきたいと思います。
下記はドリュー・アンダーソン投手の2021年全球種別の投球映像です↓
ストレート
- ストレート(MLB)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン量 |
2017 | 28 | 8 | 4 | 0 | 1 | .500 | 150.5㎞/h | 2204 |
2018 | 95 | 18 | 5 | 0 | 7 | .278 | 149.7㎞/h | 2309 |
2019 | 39 | 8 | 2 | 1 | 3 | .250 | 148.2㎞/h | 2327 |
2020 | 35 | 5 | 2 | 2 | 2 | .400 | 148.7㎞/h | 2233 |
2021 | 169 | 42 | 10 | 1 | 6 | .238 | 149.0㎞/h | 2131 |
通算 | 366 | 81 | 23 | 4 | 19 | .284 | 149.2㎞/h(平均) | 2241(平均) |
MLB通算での平均球速が149.2㎞/hとメジャーの中継ぎでは普通ぐらいですが、NPBでは速いほうに分類されます。
MLBでは中継ぎでの登板がほとんどなので、上記の平均球速は中継ぎ投手としての平均になるため、先発で起用するならばこの数値より1~3㎞/h程スピードが落ちるでしょう。
- 栗林 良吏(広島)・・・149㎞/h
- ケムナ 誠(広島)・・・149㎞/h
- カイル・バード(広島)・・・149㎞/h
NPBで表すと上記の3選手、栗林投手・ケムナ投手・バード投手と同じぐらいの球速と考えてもらうとイメージがしやすいと思います!
近年注目されているスピン量(1分間にボールがどれだけ回転しているかを表す指標)ではメジャー平均の2261回転/分に対して過去5年間の平均スピン量は2241回転/分となっている。
スピン量が高い方が、手元でボールが伸び球速より速く感じやすく空振りを取りやすいというメリットがありますが、アンダーソン投手のスピン量はメジャー投手の中でも平均的な数値でした。
しかし、アンダーソン投手のストレートは真っスラ(ストレートとスライダーの中間的な曲がりをする球種)気味に曲がり少し特殊な変化をします。
小さく動くボールが得意なメジャーリーガー相手でも2021年のストレート被打率は.238とあまり打たれていないので、NPBでもこの真っスラがかなり武器になりそうだ。
主な球種
アンダーソン投手の主な球種と2021年の投球割合は以下のようになっています↓
- ストレート・・・48.0%
- スライダー・・・20.2%
- カーブ・・・15.9%
- チェンジアップ・・・15.9%
球種はストレート・スライダー・カーブ・チェンジアップの4種類。
投球割合はストレートが5割近くで、その他のスライダー・カーブ・チェンジアップはほぼ同じ割合で投げている。
2018年と2019年にはシンカーも投げていますが、直近では投げていないため今回は除外します。
以下より変化球ごとのデータを見てみましょう↓
- スライダー(MLB)
年度 | 投球数 | 打数 | 安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン量 | Whiff% |
2017 | 15 | 2 | 1 | 0 | 0 | .500 | 129.6㎞/h | 2403 | 0.0 |
2018 | 41 | 20 | 6 | 0 | 1 | .300 | 134.5㎞/h | 2523 | 19.4 |
2020 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 136.0㎞/h | 2402 | 0.0 |
2021 | 71 | 18 | 6 | 0 | 0 | .333 | 134.9㎞/h | 2470 | 12.1 |
- カーブ(MLB)
年度 | 投球数 | 打数 | 安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン量 | Whiff% |
2017 | 6 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 119.3㎞/h | 2526 | 0.0 |
2018 | 27 | 4 | 2 | 0 | 1 | .500 | 118.1㎞/h | 2737 | 16.7 |
2019 | 27 | 6 | 3 | 0 | 2 | .500 | 121.3㎞/h | 2708 | 46.2 |
2020 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | – | 120.2㎞/h | 2810 | – |
2021 | 56 | 10 | 1 | 0 | 2 | .100 | 124.1㎞/h | 2532 | 15.8 |
- チェンジアップ(MLB)
年度 | 投球数 | 打数 | 安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン量 | Whiff% |
2017 | 8 | 1 | 0 | 0 | 1 | .000 | 134.2 ㎞/h | 1820 | 33.3 |
2018 | 20 | 4 | 2 | 0 | 1 | .500 | 135.7 ㎞/h | 1888 | 20.0 |
2019 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | .000 | 137.0 ㎞/h | 1665 | 33.3 |
2020 | 8 | 2 | 1 | 0 | 0 | .500 | 135.3 ㎞/h | 1902 | 0.0 |
2021 | 56 | 14 | 3 | 0 | 1 | .214 | 139.7 ㎞/h | 1785 | 19.0 |
アンダーソン投手の球種で一番面白いなぁと思ったのはチェンジアップです。
映像を見て気づいた人が多いと思いますが、アンダーソン投手の2021年チェンジアップの平均球速を見てみると139.7㎞/hとかなり速いのが特徴です。
ストレートの平均球速が149㎞/hなので、チェンジアップと球速差が少なく高速チェンジアップという印象。
2021年のWhiff%(打者がスイングを試みたときにどれだけ空振りをとったかを表す指標)は19.0と空振りもそれなりに取れている。
また、球速が速く球筋がストレートに似ているため、見分けが付きにくく打者がボールを引っかけるシーンが多くありました。
2021年の被打率も.214とほとんど打たれていないので、NPBでも大きな武器になりそうだ。
カーブボールは、アンダーソン投手の中で唯一緩急をつけられるボールなので非常に有効だと思います。
打者の目線を変えるために使ったり、打者の頭にない場面で投げられると空振りも奪えるボールだ。
スライダーは変化球の中では一番投球割合が多いが、過去4年の被打率が高いことやWhiff%の数値が良くないので、少し不安要素だ。
個人的には空振り率が高く、被打率が低いストレートやチェンジアップがウイニングショットのボールになると予想します。
制球は良くも悪くもなく普通
過去のBB/9(9イニングの内にいくつの四球を与えるかを表す指標)は以下のようになっています↓
- 2021年・・・2.45
- 通算・・・3.45
- 2021年・・・3.69
- 通算・・・3.40
- 2.0・・・非常に優秀
- 2.5・・・優秀
- 3.0・・・平均
- 4.0・・・悪い
- 4.5・・・非常に悪い
2021年のメジャーBB/9は2.45と優秀な記録を残しています。
マイナーとメジャーの通算BB/9を見ると、だいたい3.40前後なので9イニングに対して3~4つの四球を与える計算になります。
この指標だけで制球のすべてを図れるわけではありませんが、BB/9の数値は平均的なので制球が悪いということはなさそうですね。
また、投球フォームは外国人選手特有の独特な投球フォームではなく、シンプルで日本向けの投球フォームなので、制球は安定しやすいと思いました。

ソフトバンクのマルティネス投手の投球フォームに少し似ている気がします!
広島カープではどのような起用になる?

広島カープでは、先発で起用されると予想します!
理由は以下の3点です↓
- ストレートが強く球種も多いので先発向き
- 広島カープは中継ぎよりも先発に課題がある
- 先発ローテーションが決まっていない
先発投手は、長いイニングを投げるので打者の目を慣れさせないために球種が多いほうが良いとされています。
その点では、アンダーソン投手は4種類以上の球種がありストレートも速いので先発投手向きな気がします。
下記の表は2021年セリーグ球団の投手成績をまとめたものです↓
球団名 | 防御率 | 先発防御率 | 中継ぎ防御率 | 被打率 | QS率 |
ヤクルト | 3.48 | 3.63 | 3.25 | .249 | 43.36% |
阪神 | 3.29 | 3.04 | 3.80 | .235 | 55.94% |
巨人 | 3.67 | 3.79 | 3.49 | .237 | 44.76% |
広島 | 3.82 | 3.99 | 3.50 | .250 | 58.04% |
中日 | 3.22 | 3.37 | 2.92 | .241 | 52.45% |
DeNA | 4.16 | 4.34 | 3.89 | .256 | 40.56% |
QS率はセリーグトップですが、先発防御率は横浜に次ぐワースト2位の3.99と中継ぎより先発投手に課題があるように思います。
先発ローテーションの1~3番手は、九里投手、森下投手、大瀬良投手がほぼ確実に入ってくるだろう。
アンダーソン投手は、4~6番手を玉村投手、床田投手、高橋投手、野村投手と枠を争う形になると予想します!
まとめ:角度ある真っスラ気味のストレートと高速チェンジアップが魅力の投手

広島カープ新加入のドリュー・アンダーソン投手についてまとめました!
2022年はセリーグチーム防御率5位だったカープ投手陣を支えるような活躍を期待したいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました(‘ω’)ノ
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