こんにちは!ウメサクです(^_^)/
阪神タイガースが、前パイレーツのカイル・ケラー投手の獲得を発表しました。

2021年もメジャーで32試合登板しています!
今回の記事では、カイル・ケラー投手の「プロフィール」・「年度別メジャー・マイナーの成績」・「投手としての特徴」などをまとめていきたいと思います。
プロフィール


名前 | カイル・ロバート・ケラー |
国籍 | アメリカ |
生年月日 | 1993年4月28日(28歳) |
身長 | 193cm |
体重 | 93㎏ |
投球・打席 | 右投・右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2015年 MLBドラフト15巡目 |
MLB初出場 | 2019年8月4日 |
経歴(MLB) | ・マイアミ・マーリンズ(2019) ・ロサンゼルス・エンゼルス(2020) ・ピッツバーグ・パイレーツ(2021) ・阪神タイガース(2022-) |
MLBドラフトでは15巡目(全体536位)でプロ入り。
2019年8月4日に初めてメジャーで登板すると、この年は10試合に登板し防御率3.38の成績を残した。
2021年にパイレーツに移籍するとキャリアハイの32試合に登板したが防御率6.48と思うような成績を残せなかった。
2021年のオフに自由契約になっている。

MLBの実績はあまり無いですが、年齢が28歳と若くNPBで伸びる可能性が高い投手ですね!
年度別メジャー・マイナー(3A)成績


- 年度別MLB成績
年度 | 登板 | 先発 | 防御率 | 勝 | 敗 | H | S | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | BB/9 | K/9 | WHIP |
2019 | 10 | 0 | 3.38 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10.2 | 8 | 11 | 7.06 | 9.71 | 1.22 |
2020 | 2 | 0 | 7.71 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2.1 | 2 | 1 | 8.57 | 4.29 | 2.14 |
2021 | 32 | 0 | 6.48 | 1 | 1 | 2 | 0 | 33.1 | 22 | 36 | 5.98 | 9.79 | 1.56 |
通算 | 44 | 0 | 5.83 | 1 | 1 | 2 | 0 | 46.1 | 32 | 48 | 6.25 | 9.37 | 1.41 |
- 年度別マイナー(3A)成績
年度 | 登板 | 先発 | 防御率 | 勝 | 敗 | S | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | BB/9 | K/9 | WHIP |
2018 | 5 | 0 | 1.35 | 0 | 0 | 1 | 6.2 | 2 | 10 | 2.90 | 14.52 | 0.90 |
2019 | 37 | 0 | 4.50 | 2 | 3 | 10 | 54.0 | 21 | 73 | 3.50 | 12.17 | 1.20 |
2021 | 13 | 1 | 1.96 | 2 | 0 | 1 | 18.1 | 3 | 31 | 1.49 | 15.41 | 0.87 |
通算 | 55 | 1 | 3.65 | 4 | 3 | 12 | 79.0 | 26 | 114 | 2.96 | 12.99 | 1.10 |
MLBでは44試合登板全てで中継ぎ起用されており、先発での起用はありません。
3Aでは抑えも経験しており、通算で12セーブを記録しています。
投手としての特徴
下記はカイル・ケラー投手の2021年メジャーリーグでの投球映像です↓
以下より、投手としての特徴を見ていきましょう↓
球種
- 4シーム・・・67.9%
- カーブ・・・31.1%
2021年には、4シームとカーブの2球種しか投げていません。
2020年にはチェンジアップ、2019年には1球だけですがスライダー・カットボールなども投げています。
以下より、球種別のデータを見ていきましょう↓
4シーム(MLB成績)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2019 | 131 | 27 | 5 | 3 | 8 | .185 | 152.1㎞/h | 2400 | 27.0 |
2020 | 24 | 4 | 1 | 0 | 0 | .250 | 151.1㎞/h | 2212 | 0.0 |
2021 | 363 | 78 | 19 | 5 | 20 | .244 | 152.1㎞/h | 2308 | 12.6 |
カーブ(MLB成績)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2019 | 60 | 9 | 0 | 0 | 3 | .000 | 131.5㎞/h | 2695 | 36.0 |
2020 | 14 | 5 | 2 | 0 | 1 | .400 | 129.9㎞/h | 2422 | 16.7 |
2021 | 290 | 50 | 11 | 4 | 16 | .220 | 131.0㎞/h | 2515 | 34.7 |
チェンジアップ(MLB成績)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2020 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | .000 | 141.5 | 2082 | 0.0 |
ほとんど4シームとカーブで投球を組み立てている
2019~2021年の投球割合を見ると4シーム(58.4%)・カーブ(41.0%)・チェンジアップ(0.4%)・カットボール(0.1%)・スライダー(0.1%)となっています。
ほとんど4シームとカーブの2球種だけで投球を組み立てています。
中継ぎ投手の中でも球種は少ないタイプの投手ですね。
4シームの平均球速152.1㎞/h・最速は157.5㎞/h
4シームの平均球速は152.1㎞/h、最速は2021年に157.5㎞/hを記録しています。
MLB中継ぎ投手の平均球速に比べると、やや遅いほうですが、NPBの平均よりはかなり速い球速です。
4シームの大きな特徴として2021年のスピン量は2308とMLBの平均より高く、ホップ成分が平均より多いです。
ホップ成分が多いので、初速と終速の差が少なくノビのある4シームを投げるので、打者からすると球速以上に速く感じるボールです。

MLB通算の4シーム被打率が.229と低いのはノビの良さが関係しているのかもしれませんね!
対右打者が得意
カイル・ケラー投手の年度別左右別被打率(MLB)は以下のようになっています↓
○2019年
・対右打者・・・26打数3安打=被打率(.115)
・対左打者・・・10打数2安打=被打率(.200)
○2020年
・対右打者・・・8打数3安打=被打率(.375)
・対左打者・・・3打数0安打=被打率(.000)
○2021年
・対右打者・・・73打数16安打=被打率(.219)
・対左打者・・・55打数14安打=被打率(.255)
○2019年~2021年通算
・対右打者・・・107打数22安打=被打率(.206)
・対左打者・・・68打数16安打=被打率(.235)
MLB通算の左右別被打率は、対右打者.206で対左打者が.235となっています。
そこまで左右差はありませんが、対右打者のほうが成績が良いです。
また、2021年の対戦打席のうちの三振の割合を表した指標【K%】は、対右打者23.3%、対左打者20.3%と左右共に三振を奪えています。

K%の平均は18%前後なので、左右とも平均以上の成績です。
4シームの対左打者被打率がやや高い
2019年~2021年の球種別・左右別被打率は以下のようになっています↓
○2019年~2021年の通算左右別被打率
1、4シーム
・対右打者・・・68打数14安打=被打率(.206) 18奪三振
・対左打者・・・41打数11安打=被打率(.268) 10奪三振
2、カーブ
・対右打者・・・39打数8安打=被打率(.205) 11奪三振
・対左打者・・・25打数5安打=被打率(.200) 9奪三振
4シームの対左打者の被打率は.268とやや打たれやすいですね。
カーブは左右共に被打率が低く奪三振も奪えていますね!
投球割合は左右であまり変わらない
○対右打者
・4シーム・・・55.8%
・カーブ・・・44.2%
○対左打者
・4シーム・・・55.5%
・カーブ・・・44.5%
2021年左右別投球割合は、左右共に4シームとカーブが6:4の割合で投げています。
左右でここまで投球割合が変わらないのは、珍しいタイプですね!
与四球がかなり多く制球力に難がある
カイル・ケラー投手の9イニングの間にいくつの四球を与えるかを表す与四球率の指標【BB/9】は以下のようになっている↓
- 2019年・・・7.06
- 2020年・・・8.57
- 2021年・・・5.98
- MLB通算・・・6.25
MLBの通算BB/9は6.25となっており、9イニングで6~7個の四球を与える計算になっています。
BB/9の平均は3.0~3.5となっているので、カイル・ケラー投手は倍近くも高い数値になっています。
与四球率がかなり高いので、ここを改善しないとセットアッパーや抑えなどはなかなか任せずらいですね。

一方で3Aでは通算BB/9は2.96となっており、与四球率は高くありません。
奪三振能力がかなり高い
カイル・ケラー投手の9イニングの間にいくつの三振を奪えるかを表した指標「K/9」の年度別MLB成績は以下の通りです↓
- 2019年・・・9.71
- 2020年・・・4.29
- 2021年・・・9.79
- MLB通算・・・9.37
MLB通算のK/9は9.37と9イニングに9~10個の三振を奪える計算になります。
K/9の平均は7.0前後なので、カイル・ケラー投手は奪三振能力が非常に高い投手と言えます。
球種がほとんど4シームとカーブの2球種だけで、この奪三振率はすごい優秀ですね!
4シームとカーブどちらも奪三振率が高く、ウイニングショットで2球種使えるのが強みです。
まとめ:与四球が多い・4シームとカーブ共に奪三振率が高い


カイル・ケラー投手について紹介しました。
- MLBでは全試合中継ぎで起用されている
- 球種は4シームとカーブの2球種
- 2020年・2019年にはスライダー・カットボール・チェンジアップを少しだけ投げている
- 4シームの平均球速152.1㎞/h・最速は157.5㎞/h
- 4シームはホップ成分が高くノビが良い
- 対右打者のほうが成績が良い
- 投球割合は左右であまり変わらない
- 与四球数が多く制球に問題あり
- 奪三振能力が非常に高い
- 4シームとカーブどちらも奪三振率が高い
与四球は多いですが、奪三振率も高く、強みと弱みがハッキリとした投手ですね。
MLBでは全試合中継ぎで起用されていることや球種が少ないことから、NPBでも中継ぎで起用される可能性が高いと思います。
絶対的守護神のスアレス投手が抜けてしまったので、カイル・ケラー投手にはスアレス投手の穴を埋められるような活躍を期待したいですね!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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