こんにちは!ウメサクです(^_^)/
千葉ロッテマリーンズが前ホワイトソックス傘下のタイロン・ゲレーロ投手の獲得を発表しました。

最速167.3㎞/hを記録した豪腕の大型投手です!
今回の記事では、タイロン・ゲレーロ投手の「プロフィール」・「年度別メジャー・マイナーの成績」・「投手としての特徴」などをまとめていきたいと思います。
プロフィール


名前 | タイロン・ルイス・ゲレーロ |
国籍 | コロンビア |
生年月日 | 1991年1月9日(30歳) |
身長 | 203cm |
体重 | 102㎏ |
投球・打席 | 右投・右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2009年 |
MLB初出場 | 2016年5月17日 |
経歴(MLB) | ・サンディエゴ・パドレス(2016) ・マイアミ・マーリンズ(2018-2019) |
身長203cm、体重102㎏とかなり大柄な投手です。
2009年12月にサンディエゴ・パドレスと契約しプロ入り。
2016年5月にメジャー初昇格を果たし、5月17日のジャイアンツ戦でメジャーデビューをしたが、2016年のメジャーでの登板はこの1試合のみで、マイナーでは32試合登板している。
2018年にマーリンズに移籍すると、この年はメジャーで60試合に登板し9ホールド、防御率5.43の成績を残した。
2019年もメジャーで52試合登板するも防御率6.26と成績を残せず、翌年には3A級のシャーロット・ナイツに配属された。
年度別メジャー・マイナー(3A)成績


- 年度別MLB成績
年度 | 登板 | 先発 | 防御率 | 勝 | 敗 | H | S | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | BB/9 | K/BB | WHIP |
2016 | 1 | 0 | 4.50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2.0 | 1 | 1 | 4.50 | 1.00 | 2.00 |
2018 | 60 | 0 | 5.43 | 1 | 3 | 9 | 0 | 58.0 | 30 | 68 | 4.66 | 2.27 | 1.62 |
2019 | 52 | 0 | 6.26 | 1 | 2 | 6 | 0 | 46.0 | 36 | 43 | 7.04 | 1.19 | 1.70 |
通算 | 113 | 0 | 5.77 | 2 | 5 | 15 | 0 | 106.0 | 67 | 111 | 5.69 | 1.66 | 1.66 |
- マイナー(3A)成績
年度 | 登板 | 先発 | 防御率 | 勝 | 敗 | S | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | BB/9 | K/BB | WHIP |
2015 | 11 | 0 | 3.95 | 0 | 0 | 1 | 13.2 | 11 | 15 | 7.50 | 1.36 | 1.39 |
2016 | 13 | 0 | 6.00 | 0 | 0 | 0 | 12.0 | 9 | 11 | 6.75 | 1.22 | 1.75 |
2017 | 13 | 0 | 5.87 | 3 | 2 | 0 | 15.1 | 12 | 11 | 7.15 | 0.92 | 1.57 |
2019 | 1 | 0 | 20.25 | 0 | 0 | 0 | 1.1 | 1 | 1 | 8.18 | 1.00 | 3.75 |
2021 | 18 | 1 | 6.63 | 1 | 0 | 0 | 19.0 | 12 | 25 | 5.68 | 2.08 | 2.21 |
通算 | 56 | 1 | 6.02 | 4 | 2 | 1 | 61.1 | 45 | 63 | 6.63 | 1.40 | 1.81 |
メジャーで113試合登板しており、メジャー経験も豊富な選手です。
メジャーでは全試合で中継ぎ登板、3Aでも1試合しか先発登板していないので、NPBでも中継ぎ起用が予想されます。
投手としての特徴
下記は2021年の球種別の投球映像です↓
以下より、投手としての特徴を見ていきましょう↓
球種
- 4シーム・・・76.2%
- スライダー・・・19.2%
- シンカー・・・2.8%
- チェンジアップ・・・1.8%
メジャーで一番登板の多かった2018年の投球割合は上記のようになっています。
76.2%は4シームと真っ直ぐで押すパワーピッチャータイプです。
2018年にはチェンジアップを少し投げていますが、2019年には4シーム・スライダー・シンカーの3球種のみでした。
以下より、球種別のデータを見ていきましょう↓
4シーム(MLB)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2016 | 19 | 7 | 2 | 0 | 0 | .286 | 154.3㎞/h | 2047 | 0.0 |
2018 | 852 | 176 | 54 | 5 | 44 | .307 | 159.0㎞/h | 2148 | 23.4 |
2019 | 631 | 115 | 28 | 4 | 28 | .243 | 159.2㎞/h | 2178 | 25.8 |
最速167㎞/h
一番の特徴としては、球速がめちゃくちゃ速いです。
メジャー時代には、最速167㎞/hを計測しており、2019年の平均球速も159.2㎞/hとメジャーの中でもトップクラスの球速を誇ります。
- 1位:チアゴ・ビエイラ(巨人)・・・166㎞/h
- 2位:大谷 翔平(日本ハム)・・・165㎞/h
- 2位タイ:ロベルト・コルニエル(広島)・・・165㎞/h
- 4位:ロベルト・スアレス(阪神)・・・163㎞/h
- 4位タイ:エドウィン・エスコバー(横浜)・・・163㎞/h
NPBの最高球速がビエイラ投手の166㎞/hなので、ゲレーロ投手はNPB記録を越える可能性を秘めています。
被打率は年々向上している
2016年の被打率は.286、2018年の被打率は.307と球速の割には、打たれている印象です。
しかし、直近の2019年には被打率が.243と向上しています。
基本的に4シームとスライダー中心のピッチングなので、球種が少ない分狙い撃ちされるので4シームが打たれやすい傾向にあると思います。
MLBは真っ直ぐに強いバッターが多い中で、.243という被打率を記録しているため、NPBではさらに成績が上がる可能性が高いでしょう。
スピンレートが低い
ゲレーロ投手の2019年のスピンレートは2178となっています。
メジャーの平均スピンレートが2300前後なので、平均より劣っている数字になっていますね。
一概には言えませんが、一般的にスピンレートが高い方がボールにノビがあると言われています。
スピンレートが低いので、打者から見たらノビが無く球速ほど早く感じていない可能性がありそうです。
球速の割に被打率が悪い原因にはスピンレートの低さが影響しているかもしれませんね。
スライダー(MLB)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2016 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 137.4㎞/h | 2639 | 0.0 |
2018 | 215 | 50 | 8 | 2 | 22 | .160 | 138.0㎞/h | 2010 | 38.5 |
2019 | 184 | 32 | 5 | 2 | 11 | .156 | 140.5㎞/h | 1954 | 43.8 |
スライダーは4シームの次に投球数が多く、2018年と2019年連続で被打率が1割台と好成績を残しています。
打席のうち奪三振の割合を表す指標【K%】は、2018年に42.3%、2019年に28.2%と非常に高い数値を出しており、三振も奪えるボールです。
4シームでカウントを取り、ウイニングショットでスライダーを投げて三振を奪うといった組み立てが多く見られそうですね。
シンカー(MLB)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2018 | 31 | 5 | 1 | 0 | 1 | .200 | 158.8㎞/h | 2107 | 20.0 |
2019 | 85 | 24 | 9 | 1 | 4 | .375 | 159.8㎞/h | 2153 | 19.0 |
2019年シンカーの投球数は85球と全体の2.8%しか投げていません。
2019年の被打率.375と打ち込まれており、数字は良くありませんが、平均球速が159.8㎞/hというのは魅力ですね。
NPBで高速のシンカーを投げられる投手はあまりいないので、はまれば大きな武器になるかも。
チェンジアップ(MLB)
年度 | 投球数 | 打数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 被打率 | 平均球速 | スピン | whiff% |
2018 | 20 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1.000 | 150.6㎞/h | 1445 | 25.0 |
チェンジアップも2018年に20球投げていますが、2019年には投げた記録がありません。
投球数が少ないので、あまり自信のあるボールでは無い可能性が高いと思います。
データは少ないですが、平均球速が150.6㎞/hとかなり早く、4シームと球速差が9㎞/hと少ないのが特徴。
緩急で三振を取るよりも、タイミングを少しずらして打たせて取るようなボールという印象です。
四球が多い
9イニングの間にいくつの四球を与えるかを表す与四球率の指標【BB/9】は以下のようになっている↓
- メジャー通算BB/9・・・5.69
- マイナー(3A)通算BB/9・・・6.63
BB/9はメジャーで5.69、マイナーで6.63となっており9イニングで6~7近くの四球を与える計算になります。
中継ぎ投手のほうが四球数が多くなりやすいですが、それにしても数字が悪く制球力に問題がありそうです。
奪三振能力が高い
9イニングの間にいくつの三振を奪えるかを表す奪三振率の指標【K/9】は以下のようになっています↓
- メジャー通算K/9・・・9.42
- マイナー(3A)通算K/9・・・9.28
K/9の通算成績は、メジャーマイナー共に9.30前後で、1イニングに1つの三振を奪える計算になります。
中継ぎのK/9の平均は7.5前後なので、奪三振率は高いでしょう。
球種もほとんど4シームとスライダーの2球種しか投げないで、この数値なので奪三振能力は期待できそうですね。
特にスライダーの奪三振率が高いので、NPBでもスライダーが主なウイニングショットになりそうだ。
タイロン・ゲレーロ投手の総評


最高球速が167㎞/h、平均球速も159.2㎞/hとメジャーの中でもトップクラスの球速が魅力ですね。
メジャーでは、四球が多くストライクボールも真ん中に集まりやすかったりと、制球力に苦しみ安定しませんでした。
4シームとスライダー自体の質は良いので、NPBでは制球力を改善できれば大きく活躍できると思います。
また、球速が速いのでチェンジアップやカーブなど緩急をつけられるボールが投げられるとより厄介なピッチャーになると思います。
チェンジアップは2019年には投げていませんが、2018年は20球投げているので、NPBでも実戦で使うのか注目ですね。
千葉ロッテでは、佐々木投手や唐川投手投手に並んでセットアッパーとしての活躍を期待されそうですね。
まとめ:早い速球と鋭いスライダーが魅力


千葉ロッテマリーンズに新加入したタイロン・ゲレーロ投手について紹介しました。
荒削りな部分がありますが、最速167㎞/hを投げられるなどポテンシャルが高くロマンのある選手ですね!
NPBの中では、巨人のビエイラ投手のようなタイプで制球力を改善できれば、かなり活躍しそうです。
2022年シーズンを楽しみにしたいですね。
プロ野球中継を視聴できるネット配信サービスについてはこちらの記事にまとめてありますので、どのネット配信で視聴するか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみて下さい↓
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