こんにちは!ウメサクです(^_^)/
長かった2021年ペナントシーズンも終わりに近づいていますね。
今季はセリーグもパリーグも最後まで優勝チームが決まらず白熱した年になったと思います。
今回の記事では、パリーグの先発ローテーション・先発投手に着目して、先発投手が最も機能したと思うチームを個人的なランキング形式にして紹介します!

ランキングは以下の指標を参考に作成しました↓
- 先発防御率
- 先発平均投球回数
- QS率(先発投手が6回以上を自責点3以内で抑えた確率)
- 先発規定投球回達成者数
【6位】埼玉西武ライオンズ

- 先発防御率→4.16(パリーグ6位)
- 先発平均投球回数→779.1投球回÷143試合=5.45回(パリーグ6位)
- QS率=37.76%(パリーグ6位)
- 規定投球回達成者数→3人(パリーグ1位タイ)
- 主な先発ローテーション投手(青文字は規定投球回達成投手)
順番 | 選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
1 | 高橋 光成 | 27 | 3.78 | 11 | 9 | .550 | 173.2 | 0 | 127 |
2 | 今井 達也 | 25 | 3.30 | 8 | 8 | .500 | 158.1 | 3 | 137 |
3 | 松本 航 | 28 | 3.79 | 10 | 8 | .556 | 149.2 | 1 | 130 |
4 | ニール | 11 | 5.85 | 1 | 6 | .143 | 60.0 | 0 | 26 |
5 | 平井 克典 | 25 | 4.22 | 4 | 4 | .500 | 74.2 | 0 | 55 |
6 | 渡邊 勇太郎 | 17 | 3.44 | 4 | 4 | .500 | 55.0 | 0 | 33 |
- その他先発投手
選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
浜屋 将太 | 8 | 6.63 | 1 | 6 | .143 | 36.2 | 0 | 26 |
本田 圭佑 | 6 | 4.21 | 0 | 3 | .000 | 25.2 | 0 | 9 |
ダーモディ | 11 | 5.13 | 0 | 2 | .000 | 33.1 | 0 | 22 |
昨年のチーム先発防御率4.87に対し今季は4.16とかなり改善しましたが、パリーグ全体では最下位という結果になりました。
また、先発平均投球回数が5.45回、QS率も37.76%といずれもパリーグ最下位で、中継ぎ投手に負担をかける試合が多くあった印象。
しかし、今季は今井達也投手と松本航投手の両投手が初の規定投球回を達成し1年間先発ローテーションを守り切るなど嬉しい材料もありました。
特に松本投手は初の2桁勝利、今井投手は3点台前半の防御率にパリーグ2位タイの3完投をするなどエース級の働きをしていました。
今季先発から始まった平井投手は序盤は調子が良かったものの、徐々に調子を落とし再昇格後はチーム事情もありリリーフに転換。
期待されていたニール投手や助っ人外国人のダーモディ投手も思うような活躍はできなかった。
今季は高橋投手、今井投手、松本投手と安定した先発が3人いましたが、それ以降の投手がなかなか固定できず結果を出せなかったのが勿体なかったなぁという印象。
来季は、高橋投手、今井投手、松本投手を軸にそれ以降の先発投手がいかに結果を残せるかが鍵になりそうだ。
【5位】千葉ロッテマリーンズ

- 先発防御率→3.97(パリーグ5位)
- 先発平均投球回数→784投球回÷140試合=5.60回(パリーグ5位)
- QS率→45.00%(パリーグ5位)
- 先発規定投球回達成者数→1人(パリーグ5位タイ)
- 主な先発ローテーション投手(青文字は規定投球回達成投手)
順番 | 選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
1 | 小島 和哉 | 24 | 3.76 | 10 | 4 | .714 | 146.0 | 3 | 92 |
2 | 二木 康太 | 22 | 4.38 | 5 | 7 | .417 | 117.0 | 0 | 77 |
3 | 美馬 学 | 21 | 4.92 | 6 | 7 | .462 | 115.1 | 0 | 92 |
4 | 岩下 大輝 | 22 | 4.46 | 8 | 8 | .500 | 119.0 | 0 | 87 |
5 | 石川 歩 | 12 | 3.38 | 6 | 3 | .667 | 80.0 | 2 | 42 |
6 | 佐々木 朗希 | 11 | 2.27 | 3 | 2 | .600 | 63.1 | 0 | 68 |
- その他先発投手
選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
鈴木 昭汰 | 22 | 4.14 | 1 | 4 | .200 | 78.1 | 0 | 75 |
本前 郁也 | 7 | 5.23 | 1 | 2 | .333 | 32.2 | 0 | 13 |
今季はエースの石川投手がクリーニング手術の影響で離脱するなどのハプニングがありましたが、前年の先発防御率4.07から3.97(パリーグ5位)へと良化しました。
特に大きくチームに貢献したのは小島和哉投手です。
チームで唯一の2桁10勝、規定投球回到達、パリーグ2位タイの3完投など1年間を通して活躍しました。
一方で、開幕投手を任せられた二木投手や昨年10勝を挙げた美馬投手が期待以上の結果を残せず悔しいシーズンになりました。
今季の後半からローテ入りした佐々木朗希投手は、9月以降全ての試合でQSを達成するなど優勝争いに大きく貢献しました。
来季は中6で起用するのか分かりませんが、ローテーション入りしたら一気に化ける可能性がありそうですね!
石川投手も手術前は防御率5点台で2勝止まりでしたが、手術後は防御率3点台前半で4勝を挙げるなど本来のピッチングに戻っている。
【4位】福岡ソフトバンクホークス

- 先発防御率→3.33(パリーグ2位)
- 先発平均投球回数→815.1投球回÷143試合=5.70回(パリーグ3位)
- QS率=50.35%(パリーグ4位)
- 規定投球回達成者数=1人(パリーグ5位タイ)
- 主な先発ローテーション投手(青文字は規定投球回達成投手)
順番 | 選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
1 | 石川 終太 | 28 | 3.40 | 6 | 9 | .400 | 156.1 | 0 | 134 |
2 | マルティネス | 21 | 1.60 | 9 | 4 | .692 | 140.2 | 0 | 138 |
3 | 和田 毅 | 18 | 4.48 | 5 | 6 | .455 | 94.1 | 0 | 83 |
4 | 東浜 巨 | 14 | 3.70 | 4 | 4 | .500 | 75.1 | 0 | 61 |
5 | 千賀 滉大 | 13 | 2.66 | 10 | 3 | .769 | 84.2 | 0 | 90 |
6 | 武田 翔太 | 12 | 2.68 | 4 | 5 | .444 | 77.1 | 1 | 73 |
- その他先発投手
選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
笠谷 俊介 | 16 | 4.27 | 3 | 4 | .429 | 59.0 | 0 | 64 |
レイ | 6 | 2.03 | 3 | 1 | .750 | 40.0 | 1 | 38 |
昨年先発ローテの中心にいた千賀投手と東浜投手がケガなどの影響で、1年を通して投げられなかったが、先発防御率は3.33(パリーグ2位)と選手層の厚さでカバーした。
石川投手は離脱の千賀投手の代わりに、エースとして156.1回を投げ規定投球回を達成し防御率3.40を記録した。
今季の1番嬉しい誤算はマルティネス投手の活躍です。
2021年に日本ハムから移籍したマルティネス投手はケガを乗り越え今季完全復活。
平均球速も昨年より3㎞/h以上も向上し、防御率1.60、QS率95.2%と驚異的な成績を残しケガで離脱した千賀選手、東浜投手の穴を埋めた。
来季、千賀投手や東浜投手が万全な状態で開幕を迎えられれば、さらに強力な先発陣になるだろう。
【3位】東北楽天ゴールデンイーグルス

- 先発防御率→3.75(パリーグ4位)
- 先発平均投球回数→818.2投球回÷142試合=5.76回(パリーグ2位)
- QS率=50.70%(パリーグ3位)
- 規定投球回達成者数=3人(パリーグ1位タイ)
- 主な先発ローテーション投手(青文字は規定投球回達成投手)
順番 | 選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
1 | 岸 孝之 | 25 | 3.44 | 9 | 10 | .474 | 149.0 | 1 | 131 |
2 | 則本 昂大 | 23 | 3.17 | 11 | 5 | .668 | 144.2 | 2 | 152 |
3 | 田中 将大 | 23 | 3.01 | 4 | 9 | .308 | 155.2 | 1 | 126 |
4 | 早川 隆久 | 24 | 3.86 | 9 | 7 | .563 | 137.2 | 1 | 127 |
5 | 瀧中 瞭太 | 20 | 3.21 | 10 | 5 | .667 | 103.2 | 0 | 75 |
6 | 涌井 秀章 | 21 | 5.04 | 6 | 8 | .429 | 96.1 | 0 | 76 |
開幕前から田中投手、涌井投手、岸投手、則本投手で合計538勝の「4本柱」の最強先発ローテーションとして騒がれていた楽天。
まず、今年メジャーから戻ってきた田中投手は打線の援護率が低く4勝止まりでしたが、投球回、防御率、QS数、HQS数でチームトップを記録して好成績を残しました。
岸投手や則本投手も1年間ローテを守り切り安定の活躍。
特に今季1番の収穫は早川投手と瀧中投手の活躍にあるでしょう。
早川投手はルーキーながらに、年間を通して投げきり防御率3.86、9勝を記録し1年目とは思えない成績を残した。
瀧中投手も昨年の2勝から、今季2桁の10勝に伸ばし活躍。
特に日本ハムに対しては、3試合18回を投げて自責点1、防御率0.50と完璧に抑えた。
昨年の楽天は安定した左の先発がいなかったので、早川投手と瀧中投手が台頭したことは来期に向けて好材料になりそうだ。
【2位】北海道日本ハムファイターズ

- 先発防御率=3.46(パリーグ3位)
- 先発平均投球回数=793投球回÷141試合=5.62回(パリーグ4位)
- QS率=51.06%(パリーグ2位)
- 規定投球回達成者数=3人(パリーグ1位タイ)
- 主な先発ローテーション投手(青文字は規定投球回達成選手)
順番 | 選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
1 | 上沢 直之 | 24 | 2.81 | 12 | 6 | .667 | 160.1 | 1 | 135 |
2 | 伊藤 大海 | 22 | 2.98 | 9 | 9 | .500 | 139.0 | 1 | 132 |
3 | 加藤 貴之 | 24 | 3.54 | 5 | 7 | .417 | 145.0 | 1 | 98 |
4 | バーヘイゲン | 20 | 3.84 | 5 | 8 | .385 | 96.0 | 0 | 100 |
5 | 河野 竜生 | 39 | 3.00 | 3 | 6 | .333 | 90.0 | 0 | 68 |
6 | 池田 隆英 | 17 | 3.98 | 3 | 10 | .231 | 81.1 | 0 | 51 |
- その他先発投手
選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
立野 和明 | 11 | 2.45 | 4 | 3 | .571 | 55.0 | 0 | 47 |
アーリン | 11 | 3.32 | 2 | 3 | .400 | 38.0 | 0 | 33 |
開幕当初は先発投手が1番不安視されていたファイターズでしたが、今季は打線に課題を残し先発投手はかなり安定していた印象でした。
上沢投手はエースとして12勝・防御率2.81・QS率はパリーグ2位の87.5%とほとんどの試合でゲームを作る活躍。
伊藤投手も1年目ながらに上沢投手に次ぐ9勝を挙げて安定感が抜群でした。
加藤投手も、キャリア初の規定投球回を達成し、楽天戦では初の完封勝利も達成した。
勝ち運に恵まれず5勝に留まったが、本来なら2桁勝利を挙げてもおかしくない成績だ。
バーヘイゲン投手は、コロナの影響で調整がうまくいかず前半戦は安定感を欠いたが、後半戦は8登板で防御率1.93と本来のピッチングを取り戻した。
シーズン開始前からしっかり調整を出来ていれば、2桁勝利も可能だろう。
また、シーズン後半からローテ入りした立野投手も防御率2.45と安定し最後までローテを守り抜いた。
他にも池田投手や中継ぎから先発に転向した河野投手なども成績が安定しているため、先発をこなせる選手が他球団に比べて多く、来季の先発ローテーション投手がどうなるか気になりますね!
【1位】オリックスバファローズ

- 先発防御率=3.30(パリーグ1位)
- 先発平均投球回数=838.1投球回÷143試合=5.86回(パリーグ1位)
- QS率=51.75%(パリーグ1位)
- 規定投球回達成者数=3人(パリーグ1位タイ)
- 2021年主な先発ローテーション投手(青文字は規定投球回達成選手)
順番 | 選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
1 | 山本 由伸 | 26 | 1.39 | 18 | 5 | .783 | 193.2 | 6 | 206 |
2 | 宮城 大弥 | 23 | 2.51 | 13 | 4 | .765 | 147.0 | 0 | 131 |
3 | 田嶋 大樹 | 24 | 3.58 | 8 | 8 | .500 | 143.1 | 0 | 135 |
4 | 山崎 福也 | 22 | 3.56 | 8 | 10 | .444 | 116.1 | 0 | 75 |
5 | 増井 浩俊 | 15 | 4.94 | 3 | 6 | .333 | 71.0 | 0 | 45 |
- その他先発投手
選手名 | 登板 | 防御率 | 勝 | 負 | 勝率 | 投球回 | 完投 | 奪三振 |
山岡 泰輔 | 12 | 3.89 | 3 | 4 | .429 | 69.1 | 0 | 74 |
竹安 大知 | 17 | 4.44 | 3 | 2 | .600 | 48.2 | 0 | 26 |
山﨑 颯一郎 | 9 | 3.69 | 2 | 2 | .500 | 39.0 | 0 | 29 |
先発防御率、先発平均投球回数、QS率いずれもパリーグ1位で圧倒的な成績を残した。
特に山本由伸投手は、2006年の斉藤和巳投手以来の、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、最多勝、最多完封の「投手5冠」を達成しオリックスに大きく貢献した。
宮城投手も勝利数、防御率が山本投手に次ぐ2位と、2年目にして素晴らしい成績を残した。
山本投手と宮城投手の2人だけでも、31勝を挙げているのがすごいですね!
田嶋投手や山﨑投手も防御率3.50前後と安定しており、1年間ローテを守り抜いた。
山岡投手は今季ケガで3勝に留まってしまったが、本来は2桁勝利できるエース格のピッチャーだ。
また、今季の先発ローテーションの投手や山﨑颯一郎投手、山岡投手など全員若いので、しばらくオリックスは投手陣が安定しそうだ。
まとめ

パリーグの先発投手についてまとめました。
今季は特にオリックスの先発投手陣の安定感がすごかったですね!
先発投手の安定感が今年優勝した要因の1つだったのかもしれません。
来季も各球団の先発ローテーションがどのようになるのか注目していきたいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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